日経BP社とD2Cは、企業のモバイル広告の利用動向調査の結果を発表した。同調査は2013年5月10日~5月30日に両社が共同で実施したもので、日本国内の4229社を対象にアンケートを行い、542社から回答を得ている。
発表によると、2013年度の媒体別予算配分を尋ねた質問では、デジタル広告については21.2%の企業が「増やす」と回答。74.2%は「変わらない」と答えている。
2011年~2013年の調査結果をみてみると、デジタル広告のうち、PC広告 / フィーチャーフォン広告の予算配分は減少傾向にある一方で、スマートフォン広告の予算配分は増加傾向にあることがうかがえる。
また、2012年度におけるスマートフォン広告への出稿率は全体で13.3%となり、昨年から2.4ポイント増加。反対にフィーチャーフォン広告への出稿率は昨年から9.5ポイント減少し、2012年度はスマートフォン広告がフィーチャーフォン広告を上回る結果になった。
スマートフォン広告の出稿企業を対象に2012年度の広告出稿媒体について尋ねた質問では、「一般のポータルサイト・検索サイト」の回答率が70.8%で最も高い。その他の媒体の回答率は「アドネットワーク」が38.9%、「SNSサイト」が29.2%、「携帯キャリアの公式ポータルサイト」が26.4%などとなっており、全体的に昨年よりも高い比率となっている。
スマートフォン広告の出稿企業に、測定している広告効果指標を尋ねた質問では、「CTR(クリック率)」の回答率が最も高くなっている。昨年の調査結果と比較すると、「CTR」「クリック数」「CPC(クリック単価)」の回答率が大きく上がっている。
また、スマートフォン広告の未出稿企業のうち21.6%は、スマートフォン広告の利用意向があると回答。BtoC企業に限ると、全体の43.1%が利用意向ありと答えている。
このほか、フィーチャーフォンサイト / スマートフォンサイト / スマートフォンアプリの対応状況については、フィーチャーフォンサイトは27.9%、スマートフォンサイトは22.9%、スマートフォンアプリは10.3%の企業が対応しているという結果になっている。