ロームとAvnetの日本の事業会社であるアヴネット・インターニックスは7月9日、Xilinxの最新世代FPGA「7シリーズ」およびAll Programable SoC「Zynq-7000」の評価キットに最適化した電源モジュールボードを開発したことを発表した。
同製品は、日本市場の要求を反映したものとなっており、Avnetのミニ・モジュール・プラス開発システム用電源として提供される。
同モジュールボードには、ロームの独自高速応答特性技術「H3REG」を採用した2ch同期整流コントローラ「BD95602MUV」と、1ch同期整流コントローラ「BD95601MUV」が搭載されており、通常の高速応答特性が求められる時に使われるComparator方式にプラスし、負荷変動具合に応じてスイッチングパルスのON-TIMEをコントロールすることで、より高速の応答特性を実現している。
またBD95602MUVには、5Vと3.3V LDOも内蔵されており、BD95601MUV用の内部レギュレータとして使用することで、システムの効率化を図ることが可能となっている。
さらに、入力電圧は12Vを含む、FPGAが必要とする電圧精度仕様を満たす8種類の電源電圧生成が可能で、起動時の電源シーケンスにも対応しているほか、過渡応答が高速かつ95%の効率を達成しており、パルススキップ動作によって軽負荷時にも高効率を維持することが可能だという。
なお両社では今回の共同開発を機に、今後さらに連携を深め、ユーザーの製品開発を加速する各種の評価キットや電源モジュールボードの開発ならびに製造、販売、サポートなどを行っていく計画としている。