NTTドコモは7月8日、2006年より協賛している小学生のための世界自然遺産プロジェクト「ユネスコキッズ」の一環として、愛知県豊橋市の協力のもと、同市の小学校にタブレットを活用した世界自然遺産の学習プログラムを提供することを発表した。
ユネスコキッズは、日本の将来を担う子どもたちを対象に、世界自然遺産を通じて自然に関心を持って好きになってもらうことで、自然を保護する気持ちを醸成することを目的とした活動で、2006年の発足から毎年、全国の小学校と連携して、世界自然遺産を訪問する課外授業や世界自然遺産にゆかりのある専門家による出張授業などを実施してきた。
2013年度は、小学校におけるタブレット端末を活用した学習プログラムを支援する。その初回の取り組みとして、豊橋市立牛川小学校の児童を対象に、日本にある世界自然遺産「知床」の自然の豊かさを学ぶ授業を実施する。この学習プログラムは、豊橋市および豊橋市立牛川小学校と共同で作成したもので、ICTを活用し、子どもたちが好奇心を持って取り組める内容。
具体的には、従来は文字や写真のみで学習していた内容に映像や音声を組み合わせた教材を用いる、自然遺産について自らインターネットで調べるなど、タブレットデバイスの特長を生かした学習が可能となる。また本プログラムでは、タブレットの画面の中だけでなく、実際に目で見たり手で触れたりする実体験も重要視し、バーチャルとリアルの連動性を考慮した内容になっているという。