オープンキューブは8日、国産パーソナル3Dプリンタ「SCOOVO C170」を発売した。性能はもちろん、海外製品では弱点であった日本語ソフトウェアやマニュアル、サポート体制の充実さを売りとしている。
C170は、最少積層ピッチ100μm(=0.1mm)、最大造形サイズ175×150×150mm(高さ×幅×奥行き)を実現し、本体は18万円(税別)と個人でも購入可能な価格帯でありながら、本格的な造形物を制作できる。
3次元造形を司る3軸のレールには、硬質アルミニウムを採用したスマートスライドレール(SSR)を採用し、工業用3Dプリンタにも引けをとらない精度と安定した積層性能を実現した。また、多くの低価格3Dプリンタがヒーテッドベッド(加熱式造形ベッド)を使うのに対し、C170は安全性に優れる非加熱式ベッドを採用した。消費電力も低く抑えることができる。
C170は、農産物由来のプラスチックとして注目を集めるPLA(ポリ乳酸)フィラメントに対応した。PLAは、最終的に二酸化炭素と水に分解されるエコ素材で、安価に普及するABSと比べて強度の面でも遜色なく、樹脂が溶解する際に生じる悪臭も少ないため、家庭での用途にも適している。
多くの低価格3Dプリンタが海外製であるのに対してC170は国内製で、日本語のソフトウェア「SCOOVO Studio」と日本語の取扱説明書が付属しており、初心者であっても安心して利用できる。また、1年間の無償保証を付与するなど、海外製品に比べてアフターサポートに力を入れているとのことだ。