日本オラクルは7月8日、オラクルのエンジニアド・システムズで最速となる「Oracle SuperCluster T5-8」を発売した。前世代のSuperClusterと比べて2.5倍の性能向上を達成。最小構成価格(ハードウェアのみ)は、6,467万4,000円(税別)。
Oracle SuperCluster T5-8は、「SPARC T5-8」サーバ、ストレージコンポーネント「Oracle Exadata StorageServer」などのハードウェア製品と、データベースやミドルウェアを統合したパッケージシステム。同社によれば、マルチベンダー構成で自社構築したものに比べて、価格性能比を最大10倍向上させるという。また、前世代のOracle SuperClusterと比較して、2.5倍の性能向上を達成したという。
Oracle SuperCluster T5-8は、フルラック構成で256個のSPARC T5プロセッサコア、16テラバイトを超える高速のフラッシュストレージ、数百テラバイトの高速データベースストレージ、最大40GbpsのスループットでストレージI/O速度を高速化するInfiniBandスイッチ、データ圧縮・重複排除機能を搭載した統合ストレージ製品「Sun ZFS Storage 7320 Appliance」があらかじめ統合された状態で出荷される。
「Oracle E-Business Suite」、「Oracle PeopleSoft Human Capital Management」、「Oracle WebCenter Content」などのソフトウェアおよびSAPアプリケーションは、事前に検証された「Oracle Optimized Solutions」として提供される。また、オラクルのソフトウェアおよびハードウェアと統合・最適化された「Oracle Solaris 11」は、新たに予測的セルフ・ヒーリング機能が搭載され、サービスの管理やハードウェア不具合の検出・解析、故障個所の分離が自動的に行われる。
このほか、仮想化技術「Oracle VM Server for SPARC」が搭載され、Solaris 11と、オラクルのハードウェア全体と仮想環境を管理する「OracleEnterprise Manager Ops Center 12c」が一体化することで、ミッションクリティカルなサービスに適した、高いセキュリティ性と俊敏性を提供できるようになるという。