アドビ システムズは、プレゼンテーションの権威であるガー・レイノルズ氏によるレクチャー動画「効果的なプレゼンテーションとは」を、同社の「ADOBE TV」内にて公開している。

「ADOBE TV」内のレクチャー動画「効果的なプレゼンテーションとは」

今回、動画に出演したガー・レイノルズ氏は、世界19カ国で販売されているベストセラー書籍「Presentation Zen」の著者であり、「TED×Tokyo 2013」にも出演経験のあるプレゼンテーションの権威。現在「ADOBE TV」で公開されている動画は、東京都内の大学で学生参加の上で撮影を行ったもので、レクチャーの内容は複数回に分けて公開される。

1本目の動画の冒頭にて、レイノルズ氏が「プレゼンテーション」に対するイメージを学生からヒアリングしたところ、退屈なプレゼンテーションを聞いたことがあるという学生が大多数だった。同氏は、スライドの情報量が多く単調なプレゼンテーションは、聞く側にも作る側にも「PowerPointによる死」(つまり居眠り)をもたらすという、やや皮肉った表現を使用。プレゼンテーションでは、データを視覚的に表現し、人の心に訴えかける力も持つ「ビジュアル」を活用するべきだと語った。

また、同氏は日本の「禅」から学んだ、プレゼンテーションに大切な3つの事柄を披露。「抑制」というキーワードでは、テーマを選んでそぎ落とし、詳細はスライドではなく配布資料に記すべきと指摘。続いて語った「シンプル」は言葉のままだが、シンプルにするということは単純ではなく、とても難しいと念押しした。そして、「自然さ」というWordを挙げ、プレゼンテーション中にメモを読み上げるような発表形式をやめ、テーマを理解し、聴衆に伝えることに注力すべきだと語った。ここで紹介した内容はごく一部のため、詳細は動画を参照してほしい。