「クチコミ度」ってなんのこと?
Facebookページの担当になった新人マーケターのあゆみちゃんと一緒に、 実際に運用してみると意外に曖昧なFacebook関連用語を再確認して、Facebookページの運用成果を向上させましょう。
「クチコミ度」とは?
Facebookページの投稿をみた人(=リーチした人)のユニーク数に対する、いいね!やシェア、コメントなどで反応した人の割合を示す、Facebookインサイトの指標の一つです。そのFacebookページのファンであるかにかかわらず、投稿を閲覧したユーザーのリアクションを検証する数値として、投稿のクチコミ効果を評価するのに重要な指標といえます。
「クチコミ度」の見方
「クチコミ度」は、管理者パネルで「インサイト」欄の「すべてを見る」をクリックして表示される「概要」の「ページの投稿」から確認できます。
「クチコミ度」の項目名をクリックすると並べ替えが出来ます。
また、この表のそれぞれの項目の数字をクリックすると詳細が円グラフで表示されます。
「話題にしている人」の数字をクリックすると「いいね!」「シェア」「コメント」の内訳が分かります。
「クチコミ度」の活用方法
(1)基本的には、「クチコミ度」が高いということはユーザーの反応が良かったということですので、「クチコミ度」を元に投稿のタイプ(テキスト、リンク、画像、動画など)や、タイミングを精査し、投稿をよりユーザーに喜ばれるように調整することが出来ます。
(2)「クチコミ度」の高い投稿に宣伝をかけることで、リーチを広げるための広告効率を上げることが出来ます。
(3)「クチコミ度」が高かった投稿の「話題」を分類することで、ユーザーの関心事を把握し、自社サイトなどのコンテンツ制作の参考にすることも出来ます。
※参考記事
Facebookインサイトから知る!クチコミを生み出すウォール投稿記事とは?
http://smmlab.aainc.co.jp/?p=11013
「クチコミ度」活用の注意点
Facebookページに「いいね!」した人、リーチした人、話題にしている人の人口統計データに大きな乖離がある場合は、「クチコミ度」が高くても目標とするターゲットユーザーの反応が得られているとは限りません。
母数となるリーチがあまりに低い場合は、「クチコミ度」が高くても良い投稿だとは言えません。⇒自社のFacebookページの平均的なリーチ数を把握しておき、それを参考にした範囲内で「クチコミ度」を比較してみましょう。
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Facebookページの目的によっては、「クチコミ度」だけに注目するのは危険です。⇒自社サイトへの誘導を目的とした投稿の場合、アクションの方が重要です。
例:上図の赤枠内のように「クチコミ度」が同程度の投稿であっても「アクションを実行したユーザー」数の「リンクのクリック」が大きく違う場合があり、「クチコミ度」だけでは自社サイトトラフィックへの貢献度は測れません。下図[2]は[1]よりもクチコミ度は若干低いですが、リンクは3倍以上クリックされています。
つまり、「クチコミ度」だけでは本当にファンになってもらいたい人に、正しくアプローチ出来ているかは判断出来ません。「クチコミ度」はあくまでも「投稿」を評価するための一つの指標であって、Facebookページの運用全体を評価するものではありませんので、KPIに設定する際には注意が必要なのです。「クチコミ度」を上げるために、本来の目的とターゲットがぶれてしまうような投稿をしてしまっては本末転倒になってしまいますので、数字に振り回されることが無いように、「クチコミ度」をどう活用するか、どの程度参考にするかを改めて考えてみてください。
イラスト
速瀬 みさき
1993年よりホラー誌デビュー。漫画家として活動しながらエッセイ、イラスト、デザインなども手掛ける。近著コミックスは、メイド喫茶にバイトで潜入取材漫画。広告代理店勤務の夫を持ちながらも、マーケティングなにそれ?状態で執筆中!
公式サイト : http://www.nanacom.com/
Facebookページ : http://www.facebook.com/hayase.mi
用語解説:ソーシャルメディアマーケティングラボ
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