GMOインターネットは2013年7月4日、VPS(バーチャルプライベートサーバ)の新ブランド「ConoHa(コノハ) byGMO」を立ち上げ、提供を開始した。VPSの次世代サービスを目指して開発され、初期費用無料、月額976円(税込)から利用でき、かつ開発者がフレキシブルに活用できる環境を用意したという。
昨今、インターネットサービスを個人で立ち上げる開発者やネットベンチャーが増加しており、手軽な価格帯でWebアプリケーションを構築してサービスを運営できるVPSが注目を集めている。しかし一般のVPSでは、サービスの人気が高まりアクセスが増大しても拡張できず、コストに差のあるクラウドサービスへの移行しか選択肢がない。そこでGMOインターネットでは、「VPSは、まだまだ楽しくなる」をキャッチフレーズとして、従来のVPSの課題を解決する新しいVPSサービスの提供を開始した。
ConoHaは、「Compute Nodes with Hi-flexible Architecture」の略であり、「柔軟に構成可能なコンピューター群」という意味を持つ。利用者が自由に組み合わせて独自のWebサービスを構築し、VPSをフレキシブルに活用して欲しいという願いを込めているとのことだ。
同サービスは、全プランが初期費用無料であり、メモリ1GB(ディスク容量100GB/2コアCPU)のプランの場合は月額976円(税込)。最上級のメモリ16GB(ディスク容量1TB/10コアCPU)プランの場合は月額1万6,170円である。申し込みから15日の無料トライアル期間が設けられている。また、IPv6に対応し、IPv4アドレス×1、IPv6アドレス×17が標準で付与されるほか、オプションでIPv4アドレスを追加することも可能だ。仮想化技術はKVMを採用し、OpenStackの最新バージョンGrizzlyをConoHa専用にカスタマイズしたものを使用しているという。
オプションの「ローカルネットワーク」機能(月額2,100円、税込)を利用すれば、契約した複数台のVPSをインターネットから切り離し、独自のネットワークを構成することもできる。これにより、ローカルネットワークを介して公開Webサーバと非公開のデータベースサーバを接続するなど、二階層・三階層構成によるWebシステムを構築可能となる。