インクリメントPは7月3日、スマートデバイス向けの地図アプリ開発キット「MapFan SmartDK」を今秋発売すると発表した。

「SmartDK」を活用したアプリサンプルイメージ

同キットはスマートフォン/タブレット向けのネイティブアプリ開発において、地図機能を簡単に組み込むことができる地図アプリ開発キットで、地図データを端末のローカル環境に格納するため、オフライン状態でも利用可能かつ、オンライン地図よりも快適な操作性の地図利用アプリの開発が実現できる。

多くのカーナビゲーションシステム等に採用され、高い評価を受けている自社製の地図を使用。地図の見た目や操作性も、スマートデバイス向けに最適化している。また、各種地図利用機能に加え、配色や注記など細かな地図表現のカスタマイズが可能となる。

住所・駅名・郵便番号といった基本的な検索機能に加え、ルート探索機能も利用でき、ルート探索機能ではカーナビゲーションシステムでも使用されている高精度なデータを採用。さらに、面積・距離の計算機能や、緯度経度・測地系の変換機能など、役立つ補助機能も併せて提供する。

同キットの使用により、通信がない環境でも地図の利用が可能な点を活かし、山間部など電波が届かない地域でのインフラ管理業務や、災害復旧支援の分野など、常時の地図利用が必須とされる業務用モバイルアプリ開発に活用でき、また、通信を必要としないため、端末にかかる通信費の削減にも有効となる。

「MapFan SmartDK」の適用分野/用途

まずは今秋、Android端末向けの「MapFan SmartDK for Android」の提供を開始し、順次対応OSを拡充していく。

また、製品の発売に先行し、7月19日・26日に機能や特徴、活用方法を紹介するセミナーを開催する。