SCSKは3日、イクシアコミュニケーションズのネットワークモニタリングスイッチ「Anue Net Tool Optimizer(NTO)」の販売を開始した。1/10/40/100GbEに対応、最大64ポート(Anue NTO 5288モデル)までサポートし、抜け漏れのないトラフィック分析が実現できる。

Anue NTO 5288モデル

クラウドや仮想化、ビッグデータなどの技術によって、従来以上にトラフィックが複雑化・肥大化するにつれ、ネットワークの可視化やアプリケーションパフォーマンスの管理、そして迅速なトラブルシューティングへのニーズが高まっている。また、標的型攻撃の活発化と巧妙な攻撃手法に対応するため、複数のセキュリティ対策を組み合わせた多重防御も重要視されている。

従来、ネットワークのモニタリングやトラブルシューティングにおいては、スイッチに設定したスパンポートやネットワークタップにネットワーク管理・監視ツールを直接接続し、分析することが一般的だった。しかし、複雑化したネットワークでは、構造上、一度に特定の通信ラインしか分析対象にできないといった制限や、ネットワーク管理・監視ツールやセキュリティ製品に対して必要十分な数のポートを用意できないという課題が発生している。

Anue Net Tool Optimizerは、ネットワークトラフィックを取り込み、ネットワーク管理・監視ツールに対して最適化した通信トラフィックを供給することにより、抜け漏れのない通信分析を実現する。また、複数のネットワーク回線を同時に接続し、取り込んだトラフィックを指定した条件にそって管理・監視ツールに出力することが可能だ。設定においては、複雑なコマンドは必要なく、GUIによる視覚的な操作が行える。