NECとアビームコンサルティングは、旭化成が取り組んでいるERPシステム統合プロジェクトの一環として、ERPシステムで扱う大量の業務データのリアルタイム分析・把握を実現する情報活用基盤を構築したと発表した。
このシステムには、インメモリソフトウェア「SAP HANA」を活用して構築し、同製品を採用した国内最大級の事例だという。
旭化成が進めるERPシステム統合プロジェクトは、旭化成グループにおける組織変更への迅速かつ効率的な対応とシステムの保守・運用コスト削減を可能にし、これらを基盤として、グループ全体のタイムリーな情報把握による経営のスピードアップに貢献することを目指したもの。
今回構築した情報活用基盤は、統合したERPシステムで扱う会計・生産・購買・販売・物流などの大量の業務データを、SAP HANAを活用して高速処理し、会社/事業/工程単位のコスト分析レポートなど業績管理・各種データ分析に必要な業務レポートや、利用者が分析軸を任意に設定したレポートをリアルタイムに提供する。
NECとアビームコンサルティングは本実績を活かして、今後もSAP HANAを活用した基幹システムにおける経営情報の活用基盤や、マーケティングなどを目的としたビッグデータ分析基盤の提案を強化。ビッグデータの収集・処理・分析技術を結集し、新たな価値を創造する製品・サービスを積極的に投入していくという。