National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は7月1日、PXIで業界最高レベルの出力密度を実現した汎用プログラマブル電源「NI PXIe-4112/4113」2品種を発表した。
同製品は、省スペースを可能にする高出力密度と、さまざまな形状の計測器を使用せずにシステム開発が単純に行えるという2つの特徴を有している。システム開発ソフトウェア「NI LabVIEW」やさまざまなPXIハードウェアと使用することで、カスタマイズしたテストソリューションを簡単に作成できる。
2製品とも、航空宇宙/防衛、自動車、コンポーネントテストなどの広範囲なアプリケーション向けに提供され、1つのPXI Expressスロットに60Wのチャネルを2つ備えている。「NI PXIe-4112」は1Aで60Vの出力が可能なチャネルを2つ、「NI PXIe-4113」は6Aで10Vの出力が可能なチャネルを2つ備えており、2つのチャネルを組み合わせて120Wのシングルチャネルを作成することも可能という。
また、1500種類以上あるPXIモジュール計測器(デジタルマルチメータ、RFアナライザおよび発生器など)と組み合わせて使用でき、PXIシャーシバックプレーンで計測器にトリガをかけるだけで、計測を同期させることができるほか、対話式ユーザインタフェースを備えたソフトフロントパネルを使用して、簡単に計測を実行できる。
なお、付属のLabVIEWサンプルプログラムを使用すれば、完全な自動アプリケーションを作成することも可能。このほか、電圧スイープの実行やDC電流/電力供給用のサンプルプログラムも入手可能となっており、LabVIEWとシームレスに統合できるため、開発時間の短縮や用途に応じたシステム拡張なども可能だとしている。