日立システムズは7月1日、ユーザーのシステムやクラウド環境の監視機能を強化し、プラットフォーム用の監視センターを新設して、「仮想化統合監視・運用サービス」を開始した。
国内企業のグローバル化が進み、ミッションクリティカルなシステムやネットワークまで仮想化技術が広がった。しかし一方で、仮想化環境の障害は複数のシステムへ影響を及ぼし、またマルチベンダー/マルチプラットフォーム化も伴って、運用管理の内容が高度化・複雑化している。
このニーズに対して日立システムズでは、既存の「ネットワーク監視センター(Network Operation Center)」「セキュリティ監視センター(Security Operation Center)」に、「プラットフォーム監視センター(Platform Operation Center)」を新たに加えた。従来よりもサービス内容を高度化・多様化しつつ、プラットフォーム基盤の仮想化技術に対応した監視、診断・分析、セキュリティ、運用支援サービスを統合し、ワンストップ・24時間365日体制で提供する。
本サービスの一環として、ユーザー企業の既存のネットワークを仮想化するシステムインテグレーションサービス「NETFORWARD ネットワーク仮想化サービス」も開始する。ネットワーク仮想化の監視・運用サービスと複数事業者のデータセンターを組み合わせたマルチデータセンター接続サービスを10月に開始する予定とのことだ。
日立システムズは、日立グループのクラウドソリューション「Harmonious Cloud」の下、「仮想化統合監視・運用サービス」と「NETFORWARD ネットワーク仮想化サービス」を拡販するとともに、制御システムへの対応などで社会インフラ事業への適用も推進し、2015年度末までに累計90億円の販売を目指すとしている。