マカフィーは6月28日、米国における青少年のオンライン活動実態に関する調査結果を発表した。調査によると、青少年はインターネットが危険な場所であることを理解しながらも、危険なサイト、コンテンツを閲覧しているという。
同社は、青少年を10~12歳の「トゥイーン世代」、13~19歳の「ティーン世代」、20~23歳の「ヤングアダルト世代」に分けて分析している。調査は、4月3日~15日にかけて、米国の10~23歳男女1173人と、同年齢の子供を持つ親1301人の合わせて2474人を対象として行われた。
初めに、親に対する調査では、子供のオンラインでの行動をどのように把握すれば良いのか分かっていない親が80%となった。また、74%の親は、デジタル環境において子供が自分の手に負えないと考えており、問題が起きないように願うことしかできないと回答している。
39%の親は、保護者機能を利用することで子供のオンラインにおける行動を監視しようとしているが、親よりもPC、スマートデバイスに詳しい子供は監視の目をかいくぐってしまう。実際に、トゥイーン世代(10~12歳)の41%は親にモバイルアプリのパスワードを設定されているが、そのうちの92%は設定されたパスワードを知っているという。
子供の過半数はアダルトコンテンツを検索
世代別での傾向では、ティーン世代(13~19歳)では、約25%が1日あたり5~6時間をネット利用に費やしている。それにも関わらず、過半数の親は、子供がネットに興じている時間を1~2時間程度だと思い込んでいるという。
ソーシャルメディア関連の調査では、トゥイーン世代(10~12歳)のFacebook利用率が85%にのぼるという。Facebookは、13歳以上でなければアカウントを作成してはいけないと定めており、米国の例ではあるものの、ポリシーを違反している若年層のアカウントが大量に存在することになる。
全体の傾向としては、95%の青少年が少なくとも1つのソーシャルメディアを利用している。Facebook利用者は全体の86%にのぼるほか、Twitter(59%)、Instagram(46%)、Pinterest(42%)、Tumblr(38%)と続く。
また、アダルトコンテンツを検索する青少年は全体で57%以上にのぼるが、子供が検索をしていると気付いている親は13%に過ぎないという。