ロームは6月27日、25W以下のACアダプタや各種家電の一次電源を構成するAC/DCコンバータ用電源IC「BM2Pxxx/BM2PxxxF シリーズ」24製品を開発したことを発表した。

同シリーズは、効率向上のために同社製スーパージャンクションMOSFETを採用したほか、内蔵MOSFETの性能を最大限に引き出すために、ドライバ回路の最適化を実施したことで、効率はEnergy Star 6.0の要求86.35%をクリアし、AC100V、25Wのアダプタの場合、一般品と比較してICの置き換えのみで87%以上の効率を実現でき、周辺部品の最適化により、90%以上の効率改善も可能だという。

また、内蔵されたスーパージャンクションMOSFETは650V耐圧ながら、低オン抵抗(SOP-8で4.0Ω)、低ゲート電荷量(Qg)、高速スイッチングを実現しており、待機時の消費電力は、25Wのアダプタの場合でAC100V時に20mW以下、AC230V時に30mW以下を実現でき、周辺部品の最適化によりさらなる低消費化も期待できるとしている。

さらに、スーパージャンクションMOSFETでは様々な保護機能を内蔵することで外付け部品を削減することが可能であり、8Wクラス以下においては標準的なDIP7パッケージに加え、面実装が可能なSOP-8パッケージ(6.2mm×5.0mm×1.5mm)も提供されるという。

なお、同シリーズは7月からサンプル価格100～300円でサンプル出荷を開始するほか、9月から量産を開始する予定だという。

スーパージャンクションMOSFETを内蔵したAC/DCコンバータ用電源IC「BM2Pxxx/BM2PxxxF シリーズ」