Freescale Semiconductorは、通信プロセッサ「QorIQ T4240」向けのAltiVecソフトウェアライブラリがMentor Graphicsより提供開始されたことを発表した。
同信号処理ライブラリは、次世代AltiVecエンジン上で動作し、組み込みコンピューティングに求められるサイズ/重量/消費電力の要件を満たしつつ、QorIQ Tシリーズで高い演算処理性能を実現させるもの。次世代AltiVecエンジンは従来のFreescale製AltiVec搭載デバイスに比べて7倍以上の性能となる172GFLOPSのベクタ処理を実現できるという。
なお、FreescaleのAltiVecテクノロジ向けMentor Embedded Performance Library(MEPL)は、バイナリ形式で提供され、Mentor GraphicsのWebサイトから無償でダウンロードできるほか、Mentorのローレベルのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)ライブラリには、高速フーリエ変換(FFT)、畳み込み、相関、FIRフィルタ、IIRフィルタ、要素単位ベクトル関数、線形代数関数など、250種以上の算術および信号処理関数が含まれており、エンドユーザソフトウェアは迅速かつ信頼性に優れた開発に向けた堅牢な組み込みソフトウェア基盤を手に入れることができると同社では説明している。