SAPジャパン27日は、インメモリープラットフォームのSAP HANAの最新サービスパック「SAP HANA SP6」を同日より提供開始すると発表した。
2012年11月にSP5が提供されたSAP HANAがSP6にバージョンアップすることで、ビッグデータのリアルタイム処理を意識した進化を実現する。
具体的には、スマート・データ・アクセス機能を追加。Hadoopなどのデータソース全体への仮想的なデータアクセスが可能になり、リアルタイムなデータ連携が可能となる。
さらに、プラットフォーム機能を強化し、新たに地理空間情報エンジンのほか、分析アルゴリズムもあわせて追加される。
そのほか、開発者向けにUI変更や機能強化やDRやBCPといったデータセンター向けの拡張も実装される。
SAP HANAとのフェデレーション機能によってHadoop(Hive)やTeradataの他、Sybase ASE 、Sybase iQが保有するデータは、あたかもHANAの中に全てのデータがあるような形で、データが何処にあるか意識する必要がない。 そのため、全てのデータをHANA上に持ってくる必要がなく、そのまま活用することが出来る。最初はこの4つに対応するが、今後拡張していく予定。
また、SAP HANAを利用した風力発電設備における活用例について触れ、発電量担保のために問題がある機器を即時検知したい、といったニーズや発電設備を設置する場所の発電力のシュミレーションといった課題に対して、リアルタイムモニタリングを行い、毎秒500メッセージ以上のデータ処理が実現できるとしている。またシュミレーションに関しても過去データを活用することで制度の高い発電力のシュミレーションが実現できるとしている。