ゼットエムピーは6月27日、車載CAN(Controller Area Network)データをスマートフォンやタブレット経由でクラウドにリアルタイム送受信可能なシステムを構築する「車載CANデータ・クラウド・システム構築サービス」について、新たにマツダ・デミオへ対応したバージョンの販売を開始した。価格は19万8,000円(税別)。
同社によれば、自動車に搭載されているセンサー情報を使用し、走行した周辺の気候や渋滞、路面の凍結状態を検知するプローブカーや、車載情報とITを融合したさまざまなアプリケーションの需要が高まると予想されるという。
車載CANデータ・クラウド・システム構築サービスは、ゼットエムピーのCANデータ送受信機「ZMP OBDII/CAN-B」と、スマートフォン/タブレット端末およびクラウドサーバ「Windows Azure」の設定作業から構成される。
クルマの診断用コネクタOBDII端子にZMP OBD II/CAN-Bを接続し、Bluetooth経由でスマートデバイスへ車載CANデータの送受信を行う。次に、これらのデータを、Windows Azure上のデータベースへ送信して蓄積、リアルタイムに受信・モニタリングができる実験システムとして利用できるようになる。本サービスでは、これら一連のシステム構築を提供する。
これまで本サービスでは、トヨタ・プリウス(ハイブリッド、プラグインハイブリッド)、トヨタ・アクア、ホンダ・フィット(ハイブリッド)、日産・ノートを対象としていたが、今回、マツダ・デミオにも対応した。
取得可能なデータは、Android端末から取得可能な情報がGPS(緯度・経度)、加速度センサ、ジャイロ(角速度)センサ、地磁気センサ、方位センサ。
日産・ノートから取得可能な情報は、車速、四輪車輪速、アクセルペダルストローク、ブレーキON/OFF、ハンドル切れ角、エンジン回転数、シフトレバー位置、パーキングブレーキ状態、ウインカー、ライト点灯状態、ドア開閉状態、シートベルト状態(運転席のみ)、ワイパー状態、燃料噴射量。