ICT総研は6月26日、2013年度の電子書籍コンテンツ需要の予測を発表した。

発表によると、2012年度の電子書籍コンテンツの市場規模は729億円。1年前の時点での同社の予測である744億円は下回ったが、市場は拡大している。2013年度以降は、タブレット端末の普及と電子書籍ストアの整備がさらに進むことで、市場の拡大ペースが加速すると見られている。同社は2013年度の市場規模は1050億円となり、2016年度には1850億円に達すると予測している。

電子書籍コンテンツの市場規模(発表資料より)

2012年度の電子書籍閲覧端末(タブレット端末と電子書籍専用端末)の出荷台数は549万台で、前年の1.8倍に拡大している。これはiPad mini、Nexus7、Kindle Fire HDなど、7インチタブレットのラインナップが充実し、タブレット端末の出荷台数が大きく増加したことが要因とみられている。

電子書籍閲覧端末の出荷台数のうち電子書籍専用端末の構成比は11%だが、電子書籍専用端末の出荷台数も前年比2.3倍の60万台まで増加した。

電子書籍閲覧端末の出荷台数は今後もタブレット端末を中心に増加を続け、2015年度には1010万台、2016年度には1133万台に達すると予測されている。

電子書籍閲覧端末の出荷台数(発表資料より)