日立製作所は6月26日、中小規模システムのサーバ仮想化環境の構築向けに「Hitachi Unified Compute Platform かんたん仮想化モデル」を発表した。6月27日から販売を開始する。

Hitachi Unified Compute Platform

事業の拡大や立ち上げ、IT投資の効率化を目的として、クラウドの利用が活発化しているが、日立ではこれに対応するため、必要なハードウェアや仮想化技術、ソフトウェアを提供する統合プラットフォームUCPを製品化してグローバル展開。国内では2012年10月、大規模なクラウドサービス事業者を主な対象とするIaaS基盤モデルと、中規模以上のプライベートクラウドを主な対象とするPaaS基盤モデルの販売を開始した。

今回の新モデルは、主に国内でのニーズが高い中小規模のプライベートクラウドやサーバ統合などのシステム基盤向けの製品。UCP かんたん仮想化モデルは、同社が持つVMware vSphereやWindows Server 2012 Hyper-Vを用いたサーバ仮想化環境の構築ノウハウを活用することで、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた事前検証済みの構成をシステム規模などに応じて選択し、システム要件に合わせた調整を実施して提供するもので、発注から最短で10営業日で納品可能だという。

仮想サーバ数は4~64、サーバ仮想化ソフトウェアはVMware vSphereまたはHyper-Vから選択可能。仮想サーバ数やストレージの論理ボリューム数などは、要件に合わせてリソースの割り当てを調整できる。Hyper-Vを用いたサーバ仮想化環境については、Microsoft Private Cloud Fast Trackに準拠する。

また、運用管理を効率化する運用支援マニュアルや、操作トレーニングを提供すると同時に、物理サーバの運用と同程度の操作性で容易にサーバ仮想化環境を運用できる管理ソフトウェア「VM Simple Console utility」を標準添付する。

出荷開始は7月31日で、価格は812万3,850円~。