Today Red Hat is the world´s most trusted provider of Linux and open source technology. |
Mesaのメーリングリストに投函されたメール「Mesa driver for VirtualBox」において、Red HatがQEMU向けの3Dグラフィックアクセラレーション機能の研究開発を進めていることが明らかになった。向こう数週間はかかるとみられるが、開発者は、GNOME Shellがスムーズに動作するようになった段階で何らかのアナウンスをするだろうと説明している。
Red HatはKVMおよびQEMUを使った仮想化機能を提供している。デスクトップで使用するタイプの仮想化アプリケーションは、ゲストOSがホストのハードウェアが提供している3D関連レンダリング機能を利用できるようにすることで高速なレンダリングを実現している。無償の仮想化アプリケーションであるVirtualBoxもすでにこの機能を提供している。QEMU/KVMはこの点に関しては出遅れており、Red Hatは開発を進めることでこの分野におけるギャップを狭めたい狙いがあるものとみられる。
関連する取り組みでは、最近Oracle VirtualBoxのエンジニアがMesa/Gallium3Dベースのデバイスドライバの開発を進めていることを発表したことが挙げられる。Oracleはすでに実験的にゲストにおける3Dレンダリング機能を提供しているが、Mesa/Gallium3DというAPI向けに実装することで、互換性を高めるとともに開発を加速させたい狙いがあるものとみられる。共通のAPI向けに実装を提供すれば、さまざまなエコシステムの効果が期待できる。