森ビルが六本木ヒルズ開業10周年を記念してオープンしたWebサイト「TOKYO CITY SYMPHONY」が、第60回カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルにおいて、サイバー部門のシルバー賞を受賞した。

「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」は、フランスのカンヌにて毎年6月に開催される世界最大級の国際広告祭。フィルム部門やプレス部門、ラジオ部門など多岐にわたる分野をカバーしており、今年度は92カ国から約3万6,000作品、日本だけでも約1,000作品もの応募があった。サイバー部門は主にWebサイトやバナー、モバイル広告、アプリケーションなどのデジタル分野の広告を対象としている。

PCのキーボードを音楽に合わせて叩くことで、操作に応じたプロジェクションマッピングの投影が行われる

今回サイバー部門のシルバー賞を受賞した「TOKYO CITY SYMPHONY」は、1:1000スケールにて制作した東京の都市模型を舞台に、ユーザーが自由に3Dプロジェクションマッピングを投影し、オリジナルの映像や音楽が楽しめるWebサイト。同サイトの制作には、東京駅を舞台にしたプロジェクションマッピング「TOKYO STATION VISION」を手がけたP.I.C.S.、数々の広告賞を受賞したBasculeなど、日本を代表する多数のクリエイティブカンパニーが参加したほか、カンヌゴールドや文化庁メディア芸術祭グランプリの受賞歴を持つ大八木翼氏がクリエイティブディレクターを務めた。

プロジェクションマッピングの舞台になった東京の都市模型

なお、同コンテンツがシルバー賞に選ばれたのは、非常に小さな建物の模型1つひとつの輪郭を切り出し、それぞれに映像を照射するという、世界でも類を見ない3Dプロジェクションマッピングのクリエイティブが評価されたためということだ。