ポーラ化成工業は6月24日、照明家の豊久将三氏と共同研究から、美しい肌の"生命力溢れる輝き"は、素肌が反射する光の波長パターンに起因していることを発見したと発表した。

同成果の詳細は2013年10月15~16日にイタリア・ミラノで開催される「国際皮膚計測学会(ISBS/SICC 1st JOINT INTERNATIONAL CONGRESS)」で発表される予定。

今回の研究は色温度の観点と、肌からの反射光の波長パターンの観点の2つの側面から行われた。1つ目の色温度に関する研究では、2500~8000Kの間にある色温度が異なる13種の光を特定の被験者の顔に照射し、専門パネラーによって、肌が美しく見える順に並べなおすという実験を実施。この結果、4500~5500Kの範囲の色温度の光を当てた場合に肌が美しく見えること、ならびに5000K (一般的に午前9時あるいは午後3時の日中の光と同等の色合い)の光を当てた場合に最も肌が美しく見えることを見出したという。

色温度の異なる光を被験者の顔に照射した時の比較写真

また、肌からの反射光の波長パターンに関する研究では、複数の、波長パターンが異なる5000Kの色温度の光を被験者の顔に当て、専門パネラーによって、肌が美しく見える反射光の順にランク付けを行った。このランク付された反射光の波長パターンを分析したところ、460~500nmの波長領域が高いパターンの反射光が肌を美しく見せているという結果を得たという。

反射光スペクトルで460~500nmの波長領域が高い顔写真(左側2つ)と、低い顔写真(右側2つ)

なお、同社では、今回の知見を活かした化粧品をポーラより2013年秋に発売する計画としている。