セイコーエプソンは6月25日、同社の車載向けUSBハブコントローラIC「S2R72A4シリーズ」に、実装面積および高さを従来商品から約40%低減したQFN48ピン小型パッケージを追加し、サンプル出荷を開始したことを発表した。

同パッケージ品は、車載システムの電子化による電子部品点数が増加する中、各電子基板上の実装面積や高さを抑える要求が高まっていることを受けて開発されたもの。既存のQFP48ピン小型パッケージと比較して、実装面積は約40%小型化(QFP:9mm×9mm、QFN:7mm×7mm)したほか、高さも約40%低減化(QFP:1.7mm、QFN:1.0mm)しているため、車載機器の実装エリア削減が可能となる。

なお、同シリーズは-40℃~+105℃の動作温度範囲を実現しているほか、5m以上の長いUSBケーブルでも安定した通信を実現する送受信性能を実現しており、アップストリームポート×1、ダウンストリームポート×4(ハイスピードポート×2、フルスピードポート×2)の多ポート接続にも対応している。

車載向けUSBハブコントローラーICのQFN48ピン小型パッケージ品