The Times of Indiaの記事「India sets up nationwide snooping programme to tap your emails, phones」は、インドのセキュリティ当局や税務当局が裁判所や議会の認証を得ることなく、直接電話や電子メールの盗聴を可能にするプログラムを開始したようだと指摘した。
この取り組みは2011年に発表されたCMS (The Central Monitoring System)と呼ばれる取り組みの延長線上にあるものと見られているが、発表以来インド政府はCMSに関してごく限られた情報しか公開しておらず、どのような仕組みで動作しているのか、プライバシーの保護などは保証されているのかなど、多くの点は不明だとしている。インド当局は2013年4月から州ごとにこの取り組みを開始しており、最終的にはインドの9億にのぼる通信回線と1億2,000万にのぼる携帯電話が盗聴の対象になると説明している。
この取り組みに関しては情報公開することでシステムの効果が低くなるという理由から、インド当局は詳細の公開を控えるとしている。