凸版印刷とサイバーエージェントは6月21日、位置連動型O2Oプロモーションの実証実験を行ったと発表した。イオンマーケティング協力のもと、イオンレイクタウン(埼玉県越谷市)で6月11日にトライアルが行われた。
トライアルは、「The Consumer Goods Forum グローバルサミット2013」の参加者89名を対象に、店舗見学プログラムの一環として行われた。プロモーションには、凸版印刷が開発した位置連動型コンテンツ配信O2Oソリューション「Cylsee(シルシー)ジオ」を活用している。
Cylseeジオは、多くのスマートフォンが採用しているBluetoothを利用したソリューション。訴求したい商品を配置した棚などにBluetooth機器を設置することで、近距離(約10m以内)に近付いてきたユーザーのスマートフォンにコンテンツを自動配信することができる。なお、自動配信を受けるには、あらかじめ専用のアプリをインストールする必要がある。
凸版印刷とサイバーエージェントは、トライアルの結果をもとに商業施設や店舗での「Cylseeジオ」の実用化・商品化を推進するとしている。また、近距離だけではなく街中や屋内、レジ横などの距離に応じた、コンテンツ配信を行い、来店促進、購買促進に繋げるO2Oプロモーションの企画・開発も行っていくという。
例として「近くを通るだけでプッシュ配信される新しい交通広告、屋外広告」、「店に入るとスマートフォンの会員アプリに自動で来店ポイントがたまる仕組み」などが挙げられている。また、利用者の位置情報や来店履歴、購買前の行動履歴などの行動ログを収集し、ビッグデータの活用も取り組む予定としている。