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Mozillaは先月、インターネットプライバシーの強化を目的として、Firefoxにおけるクッキー保存の仕組みを変更すると発表した。これはSafariがすでに数年前に導入した機能で、基本的に次の2つの規則に従ってクッキーの受け入れを決定するというもの。
- すでに訪れたサイトからのクッキーは許可する
- 訪れていないサイトからのクッキーは許可しない
シンプルでわかりやすい方法だが、この方法には次のような欠点がある。
- foo.comがコンテンツの配信サイト、foocdn.comがクッキーの配布サイトといったように別のドメインに分かれていた場合、サイトを訪れているにも関わらず、クッキーは許可されないといったことが起こる
- 広告リンクを誤ってクリックした場合など、訪れる意志がなかったにもかかわらず、そうしたサイトからのクッキーを許可してしまうことになる
先月の段階ではこうした問題を解決する方法を模索するとしていたが、この解決方法として第三者によって提供される例外情報をまとめたリストを利用する方法に方針を決定したことが「The Cookie Clearinghouse」として発表された。クッキー情報センター(Cookie Clearinghous)と呼ばれるプロジェクトがそうした例外情報をリスト化して提供するとしており、Mozillaはクッキー情報センターから提供されるリストを利用してクッキーの受け入れ判断の品質を向上させるものとみられる。
クッキー情報センター(Cookie Clearinghous)の活動は始まったばかりで、実際にリストが提供されるには時間がかかるものとみられる。また、Opera Softwareもメンバーに参加していることから、Operaにも同様の機能が導入されるのではないかとみられる。