モリサワは19日、NTT西日本が新たに販売を開始するインターネット端末「光BOX+」に、同社のユニバーサルデザイン書体(UD書体)が採用されたと発表した。
UD書体は、「文字のかたちがわかりやすいこと」「読みまちがえにくいこと」「文章が読みやすいこと」をコンセプトに開発した書体で、明朝体の「UD黎ミン」6ウエイト、ゴシック体の「UD新ゴ」と「UD新ゴNT」が各6ウエイト、丸ゴシック体の「UD新丸ゴ」6ウエイトの4種24書体を提供。今回採用された書体は、「UD新ゴ R」「UD新ゴ M」「UD黎ミン R」「UD黎ミン H」の計4書体となっている。
光BOX+は、家庭用テレビに接続してインターネット上のさまざまなサービスを提供するNTT西日本の情報機器。シニア層を重要なターゲットユーザーと位置づけており、開発プロセスではシニア向けUI / UXのあり方が課題になったという。中でも、デザインにおける「文字・フォントの選択」が重要視され、実際にテレビ画面上でさまざまなパターンでのテストを繰り返し、フォントの美しさ、視認性の高さ、テレビ画面での再現性について確認が行われた上で、UD書体の採用に至ったとのこと。