大日本印刷(DNP)は19日、デジタル教科書・教材の配信やタブレット端末での閲覧・操作に必要なビュアー、次の時間の授業や自習に活用できる学習履歴の保存機能などを持つデジタル教科書・教材システムを開発。6月20日~21日に北海道教育大学附属旭川小学校で開催される教育研究大会の公開授業(2年生・国語、21日実施)において、同デジタル教科書・教材システムを利用した実証実験を開始すると発表した。

実証実験で使用する国語のデジタル教科書・教材は、同社グループ会社の教育出版が企画したもので、タブレット端末を使って児童の興味を引くことで、授業への積極的な参加や発言が期待できるという。

実証実験の主な概要として、端末の画面上で説明が必要な単語に触れるとポップアップで解説文を表示する機能や、タブレット端末画面への書き込み機能、教師が説明している箇所をマーカー表示する機能などを、授業の目標を達成するために必要な場面において使用した授業を実施、これにより、各機能の使い勝手とともに、児童の集中力の度合いなども検証していく。

実施日程は6月21日10:30~11:15(小学校への事前申込が必要)で、会場は北海道教育大学付属旭川小学校(所在地:北海道旭川市春光4条1丁目)。

実施学年は2年生で実施強化は国語、題材は「昔のお話を楽しむ(かさこじぞう)」。授業内容は電子黒板とタブレット端末を活用し、紙の教科書にはない多彩な資料提示による読解力の向上ならびに、音読技能の向上を目指した授業を行う予定となっている。