ExtremeTechが記事「Firm bets solar phone screens will be the answer to slow-moving battery tech」において透過型の太陽光パネルについて紹介している。「SunPartner」と呼ばれる技術で、試作機の段階で透過率は82%、将来的には90%の透過率実現が予測されているという。

太陽光パネルを搭載したモバイルデバイスはこれまで販売されたことがあるが、ある種の致命的な問題を抱えていた。スマートフォンの裏側に太陽光パネルを設置した場合、充電するためにスマートフォンの画面を下にして置かなければならない。メールやメッセンジャー、SNSやアプリなどから提供されるデータをチェックするには画面を上にして置く必要があるため、実質的に太陽光パネルによる充電を活用できないという状況があった。

「SunPartner」は透過型の太陽光パネルで、想定されている価格もスマートフォン1台あたり2.30ドルとされており廉価。だいたい1日の利用でスマートフォンの利用時間を20%ほど伸ばすことになるだろうと説明がある。太陽光パネルの新技術発表はこれまでさまざまな種類のものが発表されているが、すでに製品化の目処がついており実用的な技術という点で「SunPartner」は興味深い。