ExtremeTechが記事「Recharge your electric vehicle in 20 minutes starting later this year」において、2013年の後半には20分という高速充電を実現した電気自動車が市場に登場することを伝えた。販売が予定されているのはBMWの「BMW i3」とGeneral Motorsの「Chevrolet Spark EV」。直流の高速充電装置を使えば20分でバッテリーの80%の充電が可能としており、これは「BMW i3」で130kmほど、「Chevrolet Spark EV」で105kmほどに相当する。
これまで電気自動車の普及を阻害してきた最大の要因は充電時間の長さにある。今年登場することになるモデルでは20分で80%というところまで充電時間が高速化されており、これまでよりも普及が期待できる。コンシューマ向け市場の電気自動車で先行している日産LEAFの急速充電は約30分でバッテリーの80%まで充電できるとされている。
記事では、バッテリーの充電はリニアにはいかず、残りの20%を充電してフル充電の状態にするにはあと5分充電すればよいというものではなく、一晩かけて充電するといった必要があると説明している。
「BMW i3」と「Chevrolet Spark EV」はSAE (Society of Automotive Engineers)の策定した直流高速チャージの仕様に準拠したコネクタと充電システムを採用しており、この形式はAudi、Chrysler、Daimler、Porsche、Volkswagenなどの企業も採用を進めているという。日本の自動車関連企業はSAEの直流高速チャージの仕様は採用しておらず、規格に互換性はない。