Texas Instruments(TI)は、民生、車載、産業用のHD(高品位)タッチスクリーン機器向けピエゾ・ハプティクス・ドライバ「DRV2667」を発表した。
同製品は、デジタル・インタフェース、15V~105Vの昇圧型コンバータ、パワー・ダイオード、40Vpp~200Vppの完全差動アンプを集積した包括的な1チップ・ソリューションで、デジタル波形発生機能や高電圧ドライブ、2KBのRAMも集積することで、外付け部品を不要にできるため、インダクタ1個の追加だけで、10mm×11mmのソリューションを実現できるという。
また、デジタル・インタフェースと2msの立ち上がり時間により、ハプティクス効果の応答時間を短縮し、特定のイベント、表面、効果などで類似性が高く、現実感の高いHD触感を実現することが可能なほか、最大200Vppの出力ドライブが可能なため、競合製品比で6倍の震動力を実現することが可能だという。
さらに、I2C制御のデジタル再生エンジンも集積しているため、ホスト・プロセッサをハプティクス効果生成のための負担から解放することも可能だ。
なお、同製品は4mm×4mm×0.9mmの20ピンQFNパッケージですでに供給を開始しており、単価は1000個受注時で2.95ドル(参考価格)としている。