Maxim Integratedは、ホストコントローラがペリフェラルを認証するためのセキュア認証用IC「DS28E35」のサンプル出荷を開始したことを発表した。

同製品は、FIPS 186ベースの楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)エンジンを内蔵することで、非対称(パブリック鍵:公開鍵)暗号を実装しており、同等の対称(秘密鍵)ソリューションで必要となるホストコントローラによる認証鍵の保存と保護を不要化することができ、ホストコントローラと、それに接続されたペリフェラル、センサ、モジュールなどとの間において、チャレンジ&レスポンス認証プロトコルを実行することが可能。

また、ホストに存在するパブリック鍵と、それに対応する同製品に保存されるプライベート鍵のキーペアを使用して動作することで、ホストのパブリック鍵を保護するというセキュリティ要件を省くことができるほか、プライベート鍵の保護は、同社のチップの高度な配線/レイアウト手法、独自方式による追加のプライベート鍵の保護、およびタンパーに対するアクティブな監視回路などを含むセキュリティ技術「DeepCover」によって達成される形となっている。

さらに、1-Wireインタフェースの1つの端子上で動作するため、相互接続の複雑性を低減することが可能なため、設計の簡素化によるコスト低減も可能となっている。 なお、同製品は6ピンTSOCパッケージおよび8ピンTDFN-EPパッケージ(2mm×3mm)で提供され、単価は1000個以上受注時で1.08ドル(FOB USA)からとなっている。

Maximのセキュア認証用IC「DS28E35」のパッケージならびに利用イメージ