計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは6月18日、次世代デジタル・マルチメータ「Truevoltシリーズ」を開発、第1弾製品として「Agilent 34460A/34461A」を発表した。

2製品ともに6 1/2桁デジタル・マルチメータで、34461Aは同社デジタル・マルチメータ「Agilent 34401A」と計測制御コマンドであるSCPIコマンドレベルで完全互換を実現している。

また、34461Aでは電流レンジを100μA~10Aに拡張しているほか、2製品ともに温度測定機能(RTD/PT100、サーミスタ)を搭載していることに加え、ダイオード測定機能を従来シリーズより改善しており、フルスケール電圧(5V)の測定を可能としている。

さらに、4.3型カラー液晶ディスプレイを搭載しており、パソコンを使わなくても測定値、最大、最小、平均値などの演算結果、トレンドチャート(34461Aのみ)、ヒストグラムなどを表示できるほか、付属ソフトウェア(DMM(デジタル・マルチメータ)コネクティビティ・ユーティリティソフトウェア)により、測定結果をもとにしたレポート作成も可能となっており、ドライバ不要のUSB経由のデータ転送機能により、パソコンとデータをやり取りし、測定データや設定、画面イメージなどのファイルをドラッグ&ドロップするだけでパソコンに移すことも可能となっている。同ソフトはiOS版も用意されており、iPhoneやiPadからも同様の制御や測定を実施することが可能だという。

なお、2製品ともにすでに出荷を開始しており、価格は34460Aが10万3910円(税別)、34461Aが11万8421円(税別)となっている。

次世代デジタル・マルチメータ「Truevoltシリーズ」の第1弾製品「Agilent 34460A/34461A」の外観