Texas Instruments(TI)は、同社の「InstaSPIN-FOC(フィールド・オリエンテッド制御)テクノロジ」を採用して設計したモーターの機能評価および検証が可能な、無償のWebベースの対話型オンライン・シミュレーション・ツールを開発したことを発表した。
InstaSPIN-FOCソリューションは、モーターのメカ的な回転センサをなくし、システム・コストの削減に役立つ、同社のセンサレス・オブザーバー・アルゴリズム「FAST(磁束、角度、速度およびトルク計測)ソフトウェア・エンコーダ機能」を、Piccolo 32ビット・マイコン「C2000」のROMに内蔵することで、モーター制御の経験が少ない設計者でも、開発の困難および複雑さを緩和することを目的としたもの。
同ツールは、三相の同期または非同期モーターを使ったさまざまな速度および負荷条件のアプリケーションに対して、InstaSPIN-FOCテクノロジベースのセンサレス制御をすべて評価することができるというもので、ユーザーは、ライブラリから各種のモーターを選択し、速度および負荷プロファイルをカスタマイズすることで、シミュレーション結果を数分で得ることができるという。
また、さまざまなズームおよびパンのオプションを備えたシミュレーション・ビューワーを使うことで、各波形を表示、周期計算、RMS、平均などの数々の波形解析を実行し、結果を印刷することができるという。
なお、同ツールは、同社のWebサイトからすでに利用することが可能になっている。