Red Hatは次期メジャーアップグレードバージョンとなる「Red Hat Enterprise Linux 7」では、デフォルトで使われるリレーショナルデータベースが「MySQL」から「MariaDB」へ変更される見通しであることがRed Hatサミットで発表されたことを、ITWire.comの記事「Red Hat ditches MySQL, switches to MariaDB」が伝えている。
すでにFedora、openSUSE、Arch Linux、SlackwareなどのLinuxディストーションがMySQLからMariaDBへの移行を実施、または発表している。Ubuntuも現在検討している。Red Hat Enterprise Linux 7がMariaDBに切り替わると、CentOSなどのRHELベースのディストーションも自動的にMariaDBへ切り替わるものとみられる。
Linuxディストリビューションのプロジェクトは、Oracleがサポート元となったMySQLの動向に懸念を深めている。Sun Microsystemsがサポート元だったころと比較してパッチの取り込みやセキュリティ対策、新機能の提供などで不満が出るケースが増えている。 ソフトウェアの中立性や将来性などを好むLinuxディストリビューションはこうした動きを受け、MySQLからの移行を実施しやすいMariaDBへ移行する取り組みをはじめている。MariaDBはもともとMySQLを開発していた開発者が開発しており、MySQLとコードベースが近いことなどもあってMySQLからの移動対象として好まれている。