STMicroelectronicsは、最大400万回の消去・書き込みサイクルを実現した産業機器・自動車向け次世代EEPROMシリーズを発表した。
同シリーズでは、あらたに同社の0.15μmのCMOSF8Hプロセスを採用。これにより、耐久性は25℃時で400万回/バイト、150℃時でも40万回/バイトを実現しており、製品全体としては10億回の耐久性と200年間(55℃時)のデータ保持期間を実現したとする。
これによるサイクル性能の向上とデータ保持期間の延長は、変更頻度が少ないパラメータだけではなく、頻繁に更新されるデータの保存を可能にするほか、標準的なEEPROMの耐用期間を延長するためのメモリハングリー方策が不要になるため、設計の簡略化が可能になると同社では説明する。
なお、同シリーズはすでにサンプル出荷を開始しており、量産対応も可能だという。単価は、産業機器向けの32Kビット、I2C搭載品「M24C32-RMN6TP」で0.2ドル以上、自動車向けで32Kビット、SPI搭載品「 M95320-DRMN3TP/K」で0.54ドル以上となっている。