40歳は「不惑」と言われる。ビジネスでも惑いのない年齢にしたいものだ。それまでに知っておくべきことはなにか? 企業に務めた経験もあれば、起業して失敗した経験もあるというビジネス経験30年のコンサルタントが、「40歳までに知っておくべき10のビジネスレッスン(原題 : 10 Business Lessons You Should Know By Age 40)」という記事で伝授している。

1.すべてをコントロールするのは無理

一生懸命働いたところで、すばらしいネットワークを持っていたところで、どうしても制御不可能なことがある。すべてを把握できないし、コントロールできないと分かって取り組めば、無駄なイライラやストレスを抱えることはない。自分のコントロール下にあり、努力すればどうにかなることについては一生懸命取り組み、コントロールできない部分については明確な意志をもって反応しよう。

2.成功はお金だけでは計れない

お金は確かに大切だ。だが、額面にとらわれすぎるのはよくない。好きなことや夢中になれることから得た報酬で、自分と家族をサポートできる――これを成功の基準としたい。高い報酬でも仕事が好きになれないのでは成功とはいえないし、いくら好きなことであっても得られる報酬では生活できないのも困る。

3.他人に対しては善人説で、だが信頼はするな

周囲の人は善人で、悪意を持っていないという姿勢であれば、自然と人が周りに集まるだろう。だが、人が好きであることと信頼を置くのは別のこと。あなたとチームがビジネスを成功させるのであって、プロジェクトの成功やビジネスの成果を外部任せにするのは避けたい。

4.大切なのは内容ではなく、人

ビジネスとして見たときに成功していたとしても、一緒に働くことが楽しくないような相手やチームだと精神的満足は低くなる。ビジネスは結局のところ、パートナー、従業員、顧客など「人」が大切だ。

5.一夜にして成功? 仕込みには7~10年

成功は一夜にしてならず。忍耐、忍耐、そして忍耐だ。成功には時間がかかるとわかっていれば、忍耐も苦にならないだろう。

6.失敗から学べないこともある

失敗から学べ――よくいわれる言葉だが、実のところ、得る教訓がない失敗もある。もし失敗したら、そこから何ができるのかを考えてその失敗を過去のものにして次のチャンスに動こう。

7.勝ち組があれば負け組が必ずある

勝ち組になるにこしたことはないが、「良い負け方」を知っておくのも重要。負けたことを受け入れて、先に進む糧にしよう。

8.フォーカス

いろいろなことに手をつけることは失敗のもとだ。フォーカスをしぼろう。

9.人生は仕事だけではない

夢中で走ってきた後、仕事以外の人間関係が希薄だったり、趣味がないというのでは残念だ。家族、友達を大切にして、人生を豊かにしよう。