Texas Instruments(TI)は6月14日、DLPを用いたプロジェクタおよびディスプレイ向けマルチタッチスクリーンを含む新技術を発表した。

同技術は、全3Dフォーマット互換性、個体光源、ハイコントラスト1080pデータプロジェクタ技術を特徴としており、インタラクティブ機能により、教育やビジネスの現場でさらに強力な情報共有への道を拓くとしている。同技術のうちタッチスクリーンは、最大20点のタッチポイント登録が可能、さらにタッチポイントを増やして、複数のユーザーが同時にタッチスクリーンを使用することもできるという。また、いかなる形状の表面でも対応可能となっている。

インタラクティブディスプレイの成長傾向を示す中で、学校では従来のチョークやホワイトボードに代わる手段として、学習体験を共有できる新たな技術が求められている。マルチタッチインタラクティブ機能により、DLPは壁面全体を覆うような大きいサイズのスクリーン上で、生徒が同時参加できるようなプラットフォームの構築が実現する。

さらに、DLPは従来のプロジェクション技術を超える次元まで、インタラクティブ機能を発展させる可能性を追求しており、インタラクティブデジタルサイネージや車載アプリケーションなども想定しているという。

日立製作所、NEC、パナソニック、リコーなどは、DLPによる技術革新を活用し、既存の製品ラインアップに新たなDLPテクノロジーの採用を進めているという。