パナソニック エコソリューションズ社は、急速な市場拡大が見込まれるスマートマンション事業の拡大に向けた技術検証とサービス開発などを目的として、関東および関西の同社従業員用社宅を活用したエネルギーマネジメントの実証実験を6月中旬より本格的に開始すると発表した。
今回の実証実験を通じて、居住者にとって便利で快適で省エネな生活の実現だけでなく、電力需給ひっ迫時のピーク電力を抑制するデマンドレスポンスにも対応するスマートマンションの実現を目指すという。
実験では、パナソニックのスマートHEMS「AiSEG」や、エネルギー計測ユニットなどのエネマネ関連機器、タブレット端末を関東と関西の既設のエコソリューションズ社従業員用社宅に約100セット導入する。約2年間にわたってデータを収集し、関東(埼玉県さいたま市)と関西(大阪府交野市)における地域特性の差異なども含めた検証を行うとともに、デマンドレスポンスの実現に向け、どのような情報やインセンティブを提供すると居住者が無理なく節電行動を実施し、節電効果を最大化できるかを検証する。
また、クラウドサーバーにおいて居住者の消費電力データや各種センサによって得られるデータを収集し、蓄積されたデータから電気の使い方や節電行動などを解析することで新たな技術やサービスの開発につなげることも目的としているという。