アカマイ・テクノロジーズは2013年6月12日、Webエクスペリエンス製品「Aqua Ion」をバージョンアップしたことを発表した。変化し続ける環境に対応するため、"状況的パフォーマンス"に重点を置いて機能強化が図られた。
個々のユーザー環境は複雑さを増しており、ユーザーエクスペリエンスの測定もいっそう煩雑になっている。一方で、その情報を基にしてシームレスかつ効率的に各配信を調整することが重要となっている。
Aqua Ionは、さまざまなデバイスや接続状態に対応し、こうした環境によって変化する"状況的パフォーマンス"を最大化することができるソリューションである。
Aqua Ionの最新バージョンでは、より高速かつ容易な導入・管理、ユーザー・エクスペリエンスに関わる情報の提供、多様化するデバイスへの対応といった広範囲な部分での強化が図られた。
新しく追加された「リアル・ユーザー・モニタリング(RUM)」機能では、実ユーザーから得られる受動的パフォーマンス測定に基づき、各種デバイスおよびネットワークについての情報、実際のユーザーエクスペリエンス情報を提供する。
コンテンツ配信のパフォーマンスを向上させるため、ユーザーの状況に合わせた最適化を行えるように、新しいフロントエンド・オプティマイゼーション(FEO)技術を開発・導入した。また、構築と構成変更をできるだけ迅速かつ容易に実行できるように設計された新機能が搭載されており、例えばウィザードベースのインタフェースによって、状況に応じたソリューションを簡単に配備できるようになった。
Aqua Ionの最新版では、モバイルユーザーのパフォーマンス改善にも有効な「SHUTR(Suppressed Headers for Uplink Traffic Reduction)」をサポートした、SHUTRにより、ページのダウンロード速度の高速化と、トラフィックを小さくする効果が得られる。