米VMwareは6月11日(米国時間)、自動ログ管理・解析ソフトウェアの新製品である「VMware vCenter Log Insight」を発表した。新製品によってVMwareは、アプリケーション、物理ハードウェア、仮想化インフラから発せられる大量のデータに関して、リアルタイムな分析・洞察情報を提供できるようになる。
VMware vCenter Log Insightは、システム監視やトラブルシューティング、根本原因分析などに必要なログの収集/解析/検索用途に、自動化されたログ管理機能を提供するものである。アプリケーション、ファイアウォール、ネットワーク機器、OS、ストレージ、仮想マシン(VM)、ホストマシンなど、ITインフラを構成するさまざまなコンポーネントから生み出される非構造化データを収集できる。
そのほか、データのストリーミング、リアルタイムクエリなどにも対応し、さまざまなデータ形式に対応するジャストインタイムのスキーマ定義といった機能も備えている。パフォーマンスと拡張性にも富み、数TBに達するデータを可視化・分析することも可能だ。
VMwareによれば、vCenter Log Insightは、ユーザーが容易に導入/利用できるよう開発されたという。仮想アプライアンスとして提供されるため、導入は数分間で完了する。直感的に操作できるGUIで、検索やログデータ、ダッシュボードを用いて分析・洞察情報を得ることができる。
またvCenter Log Insightは、ログデータの容量ではなく、物理サーバやVM、仮想ホストなどのOSインスタンスをベースにした料金体系であり、将来的な投資などを事前に予測しやすいのも特長だ。なお、国内での提供開始は2014年を予定しており、価格も未定。