STMicroelectronicsは、保護用部品が過熱し、太陽光発電システム用インバータやスマート・メータ、モバイル充電器などの電源の性能が低下しまう原因となる繰り返しサージに対応する保護デバイス「STRVS」を発表した。

同製品は、エンジニアが回路保護を最適化し、コストや電力効率の目標を達成する上で必要となる情報として、設計ガイダンスが記載されたアプリケーション・ノート「Design Methodology of TVS in repetitive mode: STRVS」とセットで提供される。同ノートでは、高温時およびピーク電流時(0A~2A)のクランプ電圧規定などが提供され、これによりエンジニアは、意識的に通常より大型の保護部品の採用を抑えることが可能となるほか、基板メタル層の熱抵抗への影響を評価する際に役立つデータも提供されるという。

また、同製品のクランプ電圧は、負荷に関わらず一定であるため、RC(抵抗器-コンデンサ)によるスナバ保護と比較して、保護対象となる電源部品の安全性を高めることが可能だという。

なお、同製品は、SMB表面実装型パッケージで提供され、単価は1000個購入時で約0.15ドルとなっている。

繰り返しサージに対応する保護デバイス「STRVS」のパッケージイメージ