米Googleは6月11日(現地時間)、モバイル向け地図サービスを提供するWazeの買収を発表した。Waze開発チームはイスラエルに留まり、Wazeは今後も独立した事業として運営される。
Wazeはユーザーから収集した情報を基にリアルタイムの道路・交通情報を提供するクラウドソーシング型のモバイル向け地図サービスだ。対応プラットフォームはiOSとAndroid。
Wazeには、マップサービスを強化したいAppleとモバイルへのシフトを進めるFacebookも買収に関心を持っていると報じられていた。Wazeを率いるNoam Bardin氏は公式ブログで、買収に応じた理由として「Wazeコミュニティとの時間を重んじた」と述べている。サービスが成長して株式公開となれば、投資家や株主への対応に追われることになる。いくつかのオプションを検討した結果、目的を最も共有できるGoogleの買収提案に応じることがWazeコミュニティの利益になると判断した。
GoogleはWazeコミュニティのサポートを約束しており、まずは同社の検索機能をWazeに組み込んでWazeのサービスを向上させる。またWazeのデータをGoogleマップの改善に活用するとしている。