シャープは6月11日、1400mVの高感度と-120dBの小スミアを実現した監視カメラ向け1/1.8型200万画素CCDを開発したと発表した。

交通監視用の監視カメラは、高速で移動する車のナンバープレートなどを夜間や悪天候の厳しい環境下でも識別できるように、解像度や撮影速度、感度などにおいて、高性能なイメージセンサが求められている。カメラで撮影した映像を利用して製品などを迅速に検査する工場でも、同様の需要がある。

同製品は、カラー版の「RJ31N3AD0DT」と白黒版の「RJ31N4AD0DT」の2品種をラインアップ。光を取り込むマイクロレンズの構造を最適化することで集光率を向上させ、1400mVの高感度を実現し、暗い場所でも鮮明に撮影できる。また、-120dBの小スミアにより、夜間のヘッドライトなどの強い光源を撮影した時に発生するスミアを抑えることが可能。さらに、200万画素の画像を1秒間に30枚出力し、なめらかな映像を実現した。

同社では同製品など監視・車載向けイメージセンサ関連デバイス(CCD/CMOS/DSP)を「iSHartina」ブランドで、広く訴求していく方針という。

なお、価格は両品種とも3万円。すでにサンプル出荷を開始しており、量産は合計月産2万個体制で、8月30日より開始する。

監視カメラ向け1/1.8型200万画素CCD