ヴイエムウェアは6月11日、同社のネットワーク仮想化技術がNTTコミュニケーションズ(NTTコム)に採用されたと発表した。NTTコミュニケーションズが提供するクラウド製品「Biz ホスティング Enterprise Cloud(BHEC)」の基盤に組み込まれるという。

NTTコムは、BHECの基盤にネットワーク仮想化技術を組み込むことで、顧客の自社データセンターとNTTコムのクラウド環境間をシームレスに接続することができるようになる。

これまでは、CRM/SRMシステムなどのアプリケーションをクラウド化した場合、自社運用サーバーに保存することが望ましいリソースにアクセスするため、自社とクラウド環境の連携に多大なコストと特別なハードウェアを用意する必要があった。

BHECでは、顧客システムのIPアドレスを変更する必要がないため、クラウドへのマイグレーションやデータセンターとクラウドのリソース連携が容易になるとしている。

NTTコムに採用されたVMwareのネットワーク仮想化技術は、ソフトウェアにより構築されたオーバーレイ ネットワークで、煩雑なネットワークプロビジョニングが不要となるため、顧客向け設定・構築プロセスの簡素化や運営コストと投資コストの削減が図られている。

なお、6月12~14日に千葉の幕張メッセで開催される「Interrop Tokyo 2013」で、ネットワーク仮想化プラットフォーム事例として紹介される予定。