部下を持つ身なら従業員の潜在性を最大限に引き出すことが仕事だし、自分の成功にもつながる。たとえば、従業員の「できない」という言い訳。そのまま見過ごすのではなく、可能性を引き出すチャンスととらえて声をかけてみよう。
Forbesが「従業員を改善から遠ざける7つのよくある言い訳(原題 : 7 Common Excuses That Prevent an Employee From Being Great)」で、できない言い訳の"読み方"をアドバイスしている。あなたが新入社員なら、このような言い訳が頭に浮かんだら、逆に成長のチャンスとして活かそう。
1.「自分じゃないです」と他人の責任にする
学校の成績は自分のがんばりのみ、他の人に足を引っ張られることはない。だが、ビジネスではチーム単位で動くことがほとんど。できる社員になるためには、足を引っ張る人を説得したり、補い合うようにもっていくスキルが必要になる。
2.「難しいお客さんで…」と顧客や取引先のせいにする
たとえビジネスであっても付き合いにくい相手、難しい相手はいるもの。たとえ不条理なことを言う相手であっても、目標を達成できない理由にすべきではない。目標に到達するためになんとかして付き合い方を探るのが社会人というもの。
3.「できません」と諦める
無理、不可能と諦めるような難題には、粘り強さや発想の転換が必要だ。難しいと思ったときにすぐに諦めるのではなく、助けを求める、調べるなどのアクションをとるように示唆したい。
4.よくあるミスならなおさら…
メールや文書での漢字変換ミス、肩書きの間違い、ちょっとしたミスだ。だが、できる社員はダブルチェックで、よくあるミスをしないように最善の注意を払っているものだ。よくあるミスと黙殺せず、確認の大切さを伝えよう。特に新入社員の場合、このような細かな努力が積もり積もれば一歩リードできるだろう。
5.「知りませんでした」と経験や学習不足を言い訳にする
トレーニングは重要だ。だが、すべてに対応できる完璧なトレーニングはない。従業員は与えられたトレーニングだけでなく、自ら学習する意欲も大切だ。優れた従業員なら、トレーニングと現場のギャップを認識し、埋める努力をするはず。すぐにさじを投げるのではなく、必要な知識はなにかを考えるようにしたい。
6.「きちんと説明してくれなかったから」と上司のせいにする
指示や説明が足りないからできなかった――上から指示待ちの態度はよくない。もっと能動的に、積極的に動くようにしたい。指示が少なくても、質問や経過報告を通じて何をすべきなのかが分かってくるというのがデキル社員だ。上司ならば、部下がそうなるように手本を示したい。