日立製作所は6月10日、設計図面データや動画データなどの大容量データをインターネット経由でやり取りする企業向けに、高速・安全にデータを交換できるクラウドサービス「TWX-21グローバル大容量データ交換サービス」を発表した。6月12日から提供を開始し、1カ月の無料試行サービスも用意されている。

TWX-21グローバル大容量データ交換サービスの利用イメージ

このサービスは、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインナップの1つであるビジネスメディアサービス「TWX-21」のメニューの1つとして提供される。そのため、TWX-21上で提供している販売・設計・生産・調達などの多彩なサービスに対してもシングルサインオンで利用できるなど、グローバル対応業務の効率化を支援するという。

サービスの導入には、国際専用回線の新設や増強、あるいは特別なデータ圧縮装置の設置といった追加投資は必要なく、新たに運用のためのソフトウェアなどの購入も不要。Webブラウザ上で送信したいデータと宛先を選択し、送信開始ボタンを押すだけの操作であるため、容易に利用することができる。

TWX-21を提供基盤としているため、日本語・英語・中国といった多言語対応やグローバル対応の運用サービスもシングルサインオンで利用できる。HTTPSによる通信経路の保護や多重化通信による転送途中の盗聴防止、管理者承認によって誤送信を防ぐ多重チェックが設定できるなど、安全面でも工夫されている。