アドビ システムズは、同社の製品担当者ブログ「Photoshop 日本公式ブログ」にて、写真編集ソフト「Photoshop」用のプラグイン「Adobe Camera Raw」のアップデートを、「Photoshop CS6」に対して継続的に提供していくことを発表した。
「Adobe Camera Raw」は、デジタルカメラで撮影したRAWデータを、Photoshop上で扱う(現像する)ためのプラグイン。これまで、Photoshopがバージョンアップした場合、旧バージョンのPhotoshopに向けたCamera Rawのアップデートは行っていなかった。そのため、最新機種のデジタルカメラを導入した場合、それで撮影したRAWデータを扱うためには、カメラと同時にPhotoshopも最新版にする必要があった。しかし、5月に発表された最新版「Adobe Creative Cloud」の提供開始に伴って開発方針が変更となり、「Photoshop CS6」に対して、Camera Rawのアップデートが提供されることが決定した。
つまり、これから正式提供される最新版の「Camera Raw 8.1」は、Photoshopの最新バージョンである「Photoshop CC」だけでなく、1世代前の「Photoshop CS6」でも利用できる。加えて、今後も随時更新される「Camera Raw 8.x」のアップデートは、Photoshop CS6でも継続して利用することが可能。ただし、アップデートされるのは新製品のデジタルカメラへの対応のみで、「Photoshop CC」から搭載された新機能はアップデートに含まれないため、新機能を導入するにはPhotoshop自体のバージョンアップが必要となる。