モスフードサービスは6月7日、モスバーガーの海外における店舗展開施策の一つとして、店舗の運用効率化を図るために、富士通のフードサービス業向けSaaS型業務支援ソリューション「CloudStage F(クラウドステージ エフ)」を導入したと発表した。4月に香港の13店舗に導入し、今後、他の海外店舗にも順次展開していく。

同社は、1991年2月に台湾台北市にモスバーガーを出店して以来、海外事業展開を加速しており、現在ではアジアを中心に310店舗(2013年4月末現在)まで拡大。海外事業を展開する上で、海外の店舗システム導入をマルチベンダーで進めてきたため、POSデータが日本側と統一されておらず、POSデータから売上情報をExcelなどで手集計しているなどの課題があった。そのため、戦略的な運営を行うために、海外店舗と日本側とのシステム連携や効率化をする必要があった。

このような課題を解決するため、同社は、多言語対応フードサービス業向けSaaS型業務支援ソリューション「CloudStage F(開発元:富士通ゼネラル)」の採用を決定した。

本システムは、海外店舗からインターネットを介し、富士通の国内データセンターにある「CloudStage F」にアクセスして使用。システムは日本語、英語、中国語(簡体文字、繁体文字)に対応しているため、既存のPOSをそのまま活用し、クラウド上で見える化された売上管理業務を行うことができる。

モスフードサービスは、本システムによりデータの一元管理が可能となり業務の効率化、スピーディーな経営判断ができ、今後の海外店舗展開に向けた店舗増設の際にも、クラウド環境に接続することにより短期間でのシステム導入が可能となる。